ここのところ,幼体飼育環境の模様替えを数回行っております。子イモリ達に無用のストレスをかけてしまっているかもしれません。でも,どうしても納得がいかないんですよね。模様替えの理由は子イモリ達の快適性とメンテナンス性の両立です。
コオロギの1齢幼虫をバラまくと,幼虫の溺死⇒腐敗⇒悪臭となるので,水場の設置が難しくなります。また,水分は子イモリにとって重要ですが,水分過多だとアンモニア中毒の原因にもなります。そして,子イモリの糞も悪臭の原因。親イモリ水槽のように,濾過装置で排泄物を浄化することはできません。よって,定期的に掃除をしやすい仕組みにする必要があります。
下写真の環境は,ヨーグルト容器に湿らせた水ゴケをいれて,子イモリの住処兼隠れ家にしています。明るい間はここに隠れて,暗くなったら狩りに出てきてもらおうという魂胆。子イモリの飲み水として,小さな水場が必要かと思いましたが,彼らは皮膚から浸透圧で周囲の水分を吸収できるので,水ゴケをしっとりと湿らせておけばOKと判断しました。週イチで,この水ゴケを交換すれば,清潔と思ったわけです。水ゴケ内にコオロギの幼虫が侵入しますが,1齢幼虫は使い切れないくらい生産できているので,いっしょに廃棄しても不足することはありません。一番最初にヨーロッパイエコオロギのSSサイズを通信販売で購入した感覚からすると,「もったいない」と思いましたが,次々と1齢幼虫が生まれてくるので良しとしました。
白い塊はティッシュを丸めたものです。コオロギの幼虫のたまり場になっています。実は,最初はこれを入れていませんでした。あまりにもの幼虫の大群に子イモリ達がビビッてしまうので,設置した次第。結果,中央に出てくるコオロギは少なくなりました。左側の水ゴケはコオロギの水場です。これを設置しないと,どんどん子イモリの隠れ家にコオロギが水を飲みに来てしまいます。そして,プラケの床にパラっとメダカのエサをばら撒いて,コオロギを維持するつもりでした。飢餓状態のコオロギはエサとして栄養価が低いだろうし,メダカのエサは子イモリにとっても栄養バランスがよさそうなので,ローディングを狙ったわけです。
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うまく出来たと思ったのですが,失敗です。 |
しかし,もくろみは外れてしまいました。昼間だけでなく,夜間も隠れ家にこもりっぱなしです。コオロギの大群にビビッてしまった模様。ゴメンよぉ。
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18匹生存。スリム子はいますが,ガリ子はいません。メタボ子はいるみたいです。 |
そして,今晩設置した新環境です。上の写真のヨーグルトケースの中身のみ,予備のプラケにぶちまけただけ。この中に既にエサとして十分な数のコオロギが侵入していました。この程度であれば,脅威を感じなくてすむと予想。
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さっそく,水ゴケの中に潜り込もうと移動を開始します。 |
すぐに水ゴケに潜り込まないで,辺りをうろついていた子イモリを記念撮影しました。
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お腹ぽっこりしています。 |
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むっちりしていますね。 |
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飼い主が知らない間に,コオロギを食べてくれているのかな? |
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果敢に脱走を試みます。 |
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水ゴケを目指しています。 |
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折り重なって,何をしているのかな? |
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もぐれ!もぐれ! |
コオロギが足りなくなったら,青いフタのプラケ(コオロギストックケース)から,子イモリのケースに適正量を補給。子イモリケースは週1回,まる洗い。その際,水ゴケも余剰コオロギも廃棄。ストックケース内のコオロギも定期的に孵化直後のコオロギとまるっと交換。という,とても贅沢な育て方をしてみようと思います。廃棄処分になるコオロギには申し訳ないですが,成虫の産卵能力が凄すぎて,減産がなかなかできません。消費するために,ペットを増やすのも本末転倒ですしね。
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