以前,マクロレンズはEF-S 60mm F2.8 MACRO USMというのを使っていました。
これ,キヤノン機のAPS-Cボディ専用レンズで,5Dとかのフルサイズには使えません。でも,超音波モーターでAFは速いし,ピントリングを弄っても鏡筒の長さは変わらないし,概観は秀逸ということでお気に入りでした。
しかーし,昨年の今頃に勤続20年の自分へのご褒美に5Dを購入した際,レンズシステムのフルサイズ対応にてドナドナしました。代わりに描写のよさで定評のある,タムロンのSP AF90mm F/2.8 Di MACRO(272E)をヤフロクでゲット。このとき,売却金額>購入金額で利益が出たのはご愛嬌。
272Eはフルサイズでこそ90mmの画角ですが,初代キスデジやD60では144mmの画角になります。別にここはいいのですが,問題はワーキングディスタンスです。仕様では,最短撮影距離,すなわち被写体からセンサーまでの距離が29cmとなっています。つまり,近づくとピントが合いません。いもりんずの撮影に不便に感じていました。
そこで,このSIGMA MACRO 50mmF2.8 EX DGですよ。なんと,2004年製です。設計が古いですよ。
すでにディスコンになっているので,在庫一掃セールでもなければ新品購入はできません。でも,中古では入手可能です。今回,完全動作品,しかも前後のレンズが超良好状態のものを12,000円で買うことができました。相場は15,000~16,000円です。運が良かったです。
マクロ撮影というのは,基本的にMFです。だから,高速なAF機構を搭載して高価になってしまうくらいなら,ちょっと古めのこういった中古が狙い目です。単焦点レンズの光学設計なんて,もう何十年も前に完成しちゃってますから。
画像は,EOS D60に装着したところ。色というか表面の加工が違うのはご愛嬌。
272Eはドナドナしないですよ。ボケ味は最高ですからね。5Dもあることだし。
SIGMA MACRO 50mmF2.8 EX DGがディスコンになってしまったのは残念ですね。需要が少なかったのかな。タムロンはAPS-C用に60mmのF2を出していますが,珍しくSIGMAが対抗商品を出さなかったところを見ると,利益が出ないカテゴリーなのかもしれないですね。
そうそう,最短撮影距離ですが,18.9cmです。レンズの先端からセンサーまで既に12cmくらいありますが,これは倍率1/5の場合。倍率1/1の等倍撮影の場合は,鏡筒が伸びるので,レンズ先端からセンサーまで大体15cm,つまりレンズ先端から被写体まで4cmくらいまで近づけます。これ,すごいことなんです。
レトロなレンズに,レトロなボディ,侮れませんヨ。
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