2015年5月30日土曜日

イモりん用撮影機材を考えてみる

moiさまから,撮影機材に関して,「安くて使い勝手の良い物でおすすめって
ありますか?」のとお問い合わせがあり,これはネタになる!と思った次第。

まず最初に,今回は文字が多いです。ごめんなさい。

カメラの世界,撮影の基本は物理法則そのものなので,高価な機材=イロイロ
できる=使い勝手がよい,となります。

だって,部下に仕事をやらせるときに,安く雇った派遣社員と,高給で引き
抜いたエキスパート,アバウトな指示でどっちが短時間で成果をあげるか?
という問いの答えは,99.9999999999999999999999%は後者デス。

やば,酒はいっています。でも,それでは面白くないので,マジメにいきます。

まず,前提条件をおきます。
①イモリ/サラマンダーの撮影がバッチリできること!
②パソコンで明るさとか,色合いだとか,シャープネス,トリミング加工ができる。
③中古もいとわない。
④子供のスナップ写真にも十分使える(ここ,奥様の稟議を通す上で重要!)
⑤子供の徒競走のオートフォーカス追従能力は諦める(予算が青天井になるので)。

まず,コンパクトデジカメはオススメできません。何故かというと,水槽やプラケ
相手にストロボを使うと,正面から直射するとガラスやプラが反射してしまい,
なかなか綺麗に撮影できないんです。ISO感度を上げる(信号増幅率を上げる)
ことで,最近の機種はノンストロボでもイケルこともあるかもしれませんが,
あんまり綺麗な写真にならないんです。一部の機種では,一眼レフのストロボを
制御できるものもあるようですが,あまりにニッチなので省略。

次にミラーレス一眼。悪くないと思います。パナソニックかオリンパスあたりの
がいいのではないでしょうか? 各機種の詳細が詳しくないので,以下の記事
を当てはめて,必要要件を満たす機種を選定するとよろしいかと。

本命はデジタル一眼レフでしょう。なにより。フィルム一眼レフのころから
あるレンズが使えたりするので,イロイロできます。

まずは,必要なもの。シゲルはキヤノンユーザーなので,ここはEOS DIGITALで
説明します。

Aコース : 本体にワイヤレスストロボ制御機能を有する場合
①デジタル一眼レフカメラ本体
②とりあえず,標準ズームレンズ(18-55mmとかのキットレンズ)
③ワイヤレスストロボ
④接写リング

①は2015年5月29日現在,現行機種で選ぶとこんな感じになります。キヤノン機種は,
35mmフルサイズ(センサーが36mm×24mm)の機種はワイヤレスストロボ制御機能を
持たないので,必然的にAPS-C(センサーサイズが22.5mm×15mm)になります。

機種名 価格  発売時期
8000D 86,031 2015/2
X8i 83,168 2015/2
7D2 168,063 2014/9
70D 95,826 2013/7
X7i 49,880 2013/3

これ,本体だけのお値段です。高いなー,とお思いのアナタ,迷わず中古をオススメ
します。シゲルはこれまで,10台ほど中古のデジイチをとっかえひっかえしてきま
したが,幸いノントラブルです。

60D 2010/9 キタムラ中古,50,000
7D 2009/10 キタムラ中古,54,000
X6i 2012/6 キタムラ中古,38,000(オークションはこれよちチト安い)

いやー・・・これでも高い?

そんなアナタは,ワイヤレスストロボ制御は,専用のアダプターも中古で
済ませましょう。

①デジタル一眼レフカメラ本体
②ワイヤレス・ストロボコマンダー
③とりあえず,標準ズームレンズ(18-55mmとかのキットレンズ)
④ワイヤレスストロボ
⑤接写リング

本体,ぶっちゃけKiss Digital N (KDN)でいいと思う。新しかったり,上級機種は
他の付加価値あるけどね。価格はキタムラ中古を参考にしました。キタムラは中古
でも1万円以上のものは半年の保証があるし,1万円以下のものも検品されているので
安心できます。送料もかからないし,安心できますね。

古すぎてレスポンスがイラっとくる機種は除外してます。

キス系
KDN 6,000 2005/2
KDX 10,000 2006/8
X2 17,000 2008/1
X3 20,500 2009/4
X4 24,000 2012/2
X5 32,000 2011/3
X6i 38,000 2012/6

中級機
20D 12,000 2004/8
30D 18,000 2006/2
40D 24,000 2007/8
50D 30,000 2008/8
60D 50,000 2010/11

次にワイヤレスストロボコマンダーが必要です。ST-E2というのが,ヤフオクで
7,000円くらい。すごく便利なのに,ユーザーが少ないせいか,辛抱強くオク
で網をはって待ちましょう。だいたい7,000円くらいです。

レンズは,18-55mmとかの,キットズームが最初はいいでしょう。だいたい
5,000円くらい。

KDN + ST-E2 + レンズ(18-55)で18,000円ですね。あと,コンパクトフラッシュ
とかSDカードはアリモンで・・・

ストロボですが,新品でワイヤレスに対応するものが,270EX-II(13,378円)。
ワンランク上の430EX-IIの中古がこれくらい。

あと,マクロ撮影のために,接写リングという中空のパイプが必要です。
レンズの制御信号の配線を延長できるものが必要。オススメはこちらで,
だいたい1万円。

合計,最安コースで合計42,000円くらいでしょうか。

こうして計算すると,中古でも結構しますね。

シゲルの場合,本体とレンズ,ストロボは子供撮影用に購入したものなので,
ワイヤレス・ストロボコマンダーと接写リングのみが必要って,感じなんですが。

作戦としては,本体とレンズ,ストロボを家計,ワイヤレス・ストロボコマンダー
と接写リングを自腹がいいのではなかろうかと。

可処分所得っていう考え方,重要ですからね。

んで,サンプル機材です。
①EOS KISS DIGITAL N(KDN) 2005/2 

②次にワイヤレスストロボコマンダー ST-E2

③EF-S 18-55mm f3.5-5.6 IS

④580EX-II

⑤宮本製作所の接写リング


ダニュの子に接写リング13mmを使った場合。こんな感じ。近接撮影専用になっちゃい
ますが,イモリだのサラマンダーには都合がよろしいかと。
ノートリミングです。

ダニュのエサ(孵化直後のカエルの幼生4mmくらい)に接写リング13+21+31mmを使った
場合。

生まれたばかりのカエルの子です。ノートリミングです。


ここから機材をステップアップすることはもちろん可能。

もしかしたら,ミラーレスで本体にワイヤレスストロボ機能がある中古をベースに
した場合,3万円くらいで揃ってしまうかも。

今回は,接写リングを使いましたが,EF-28-80mmあたりのAFのみ壊れたジャンク品を
都会なら1,000円で買えるので,これの前側レンズを外して(5分でできる),簡易
マクロレンズにすれば,33,000円くらいですみそう。

んで,簡易マクロレンズの作例はこちらです。

焦点距離80mmのサンプル
い,いいじゃん・・・


焦点距離28mmのサンプル
なんとかコイツらを育て上げねば!


ジャンクの1,,000円でコレだけ写れば,10,000円の接写リングは,この用途に限っては
要りませんな。

ストロボをワイヤレスで制御するのがキモなんですが,これは有線制御でも可能。
ただし,中古品は見当たらないので,オクでワイヤレスを探したほうがはやい。
もしかすると,都会では事情が違うかもしれないけど。

2015年5月23日土曜日

またやってしまった。

キヤノンのデジイチは,DIGIC1以前の製品(初代1Ds,D60など)のほうが,発色が良かったです。DIGIC1(10D,初代キスデジ)あたりはまだ良い発色をしますが,DIGIC2(20D,30D,キスデジN)あたりから怪しくなります。DIGIC3(40D,キスデジX)以降はダメダメです。現行製品もダメダメです。

もちろん,これはRAW画像を汎用現像ソフトを使ったときの評価です。汎用現像ソフトを使うと,本体で生成するJPEGより高品質な写真を得られます。

もちろん,使いこなすスキルは必要ですが。

DIGIC2搭載の機種あたりから,高感度画質を良くするためにカラーフィルターを薄くしているのではないかと邪推しています。こうすれば,センサーの入光量は増えますからね。でも,かわりにRGBの色分離は悪化します。その悪化分を,ソフトウェアの処理でごまかしているのではないかと疑っているワケです。

おまけに,画素数が増えて,1ピクセルあたりの画質が劣化してしまいました。こまったものです。

画素数多い=高画質は,有る程度までは正しいです。

でも,ある閾値以上になると,無意味になります。

つまり,人間の目の認識力以上の解像度は必要ないんです。

人間の目は,300DPI以上の解像度は違いが殆ど認識できません。これを,プリントサイズと画素数の関係に置き換えると,A4プリントなら600万画素~800万画素で十分ということになります。

じゃあ,A3や全紙プリントの場合はどうか?

やっぱり,600万画素~800万画素で十分なんです。

何故か?

離れて鑑賞するからです。

コンデジやスマホが画素数多い=高画質=すごいとアピールするものだから,消費者はだまされてしまっています。そうなると,画素数を増やさないとデジイチも売れないので,メーカーはどんどん画素数を増やしていきます。

こまったものです。

さて,前置きが長くなりました。

ISO100の発色でベストを求めるなら,現在所有のD60と初代キスデジがあります。もう,サイコーです。

ですが,この2機種はレスポンスがだるいんです。初代キスデジにいたっては,ファームウェアでイロイロ機能制限がかかっていて使い難いです。まー,それを解除するロシアンファームなる改造ファームウェアをインストールしていますけどね。

DIGIC2機種も中古が底値のようなので,キスデジNを捕獲しました。キタムラネット中古で税込5,980円。


同世代の20Dと30Dは以前使ったことがあるので,あえてコレにしました。

コイツの後継機種のキスデジXも使ったことがありますが,画質がボロボロでした。キスデジはNまでが画質がいいです。

これ以降の機種は,ISOの設定を広げ,ソフトウェアの塗りつぶしアルゴリズムを強化し,上級機種からメカニカルをお下がり・・・という方向性で進んでいきます。

何も考えずに本体生成のJPEGで楽しめるのなら,それでOKなんですが。

センサー出力画像の質がどうたら言い始めると,ついつい旧機種に手を出してしまいます。




ダニューブ飼育62日め

どんどん変態が進んで,写真には収められませんでしたが,エラが消失した子もいます。

アカハラの幼生なんかと違って,変態中でもモリモリ食べますね。

毎週の様にイトメを大量に買い足していますが,追いつきません。

冷凍庫の使用許可が下りないので,仕方がないですが。まー,ここまできたら,配合飼料への餌付けを頑張るしかないですね。

イトメ買出しまでのつなぎとして投入した乾燥イトミミズをバクバク食べた子もいるし,落ちてくる「ひかりウーパールーパー」をダイレクトキャッチした子もいるので,なんとかなるでしょう。

ところで,この段階でも雌雄の判別って出来るんでしょうか?





この子って,オス?





ホクオウクシイモリ飼育29日め

moiさまからいただいたホクオウクシイモリ,だいたい1ヶ月が経過しました。

最近,どうも大きな子が小さな子をまた狙っているようなので,サテライトの中に仕切りをいれました。

便利です。サテライト。

チーム「でかい」,4.5cmオーバー

チーム「でかい」,4.5cmオーバー

チーム「小さい」の3匹

また,兄弟喧嘩をしないように,イトメを追加しました。金持ち喧嘩せずってやつですな。

お腹がぱんぱんに膨れた状態から,ちょっとスリムになったかなー・・・と感じたら,イトメが足りなくなっているサインです。

そのままほったらかしにすると,兄弟喧嘩ですめばよいですが,胃袋の中に消えてしまう子が出てしまいます。

サテライトLは最大で4部屋に区切ることができます。4匹までは,マスター水槽の濾過システムを使いつつ,個別飼育ができますね。

オススメです。

活きエサ=体格がイイ,はガセだった。

チーム「活きエサ」
・お食事=コオロギの幼虫,ナメクジ(パワーフーディングモード)
・お住まい=1リットルのプラケに2匹。最近,狭く感じるようになってきました。

10.1cm

9.7cm

9.5cm

8.8cm

1リットルのプラケに2匹は狭苦しいので,各々1リットルプラケを与えることにしました。


さて,お次はチーム「レプトミン」の紹介です。
・お食事=レプトミン,ナメクジ(時々) (パワーフーディングモード)
・お住まい=40cm水槽に2匹のみ。

10.1cm

8.2cm

6匹めの子が小さめなので,人工飼料での成長度は活きエサにまけると思い込んでいましたが,そんなことはないですね。5枚目の写真の子はタイでトップですから。

となると,はやく上から4枚の写真の子たちを,はやくレプトミンに餌付けせねばと思います。

夏場は庭のナメクジ,冬場はコオロギの幼虫という作戦で,コオロギの養殖をサボることは可能ですが,配合飼料はラクですからね。

でも,たまには肉食獣の精神を満足させるべく,活きエサも与えたいですね。

身体測定

たまには,マダライモリたちの育ち具合を報告しようと思います。

まー,水槽内を掃除したので,そのついでにです。

ウチの子たちは,2014年の春分の日あたりに生まれたらしい。

大体,生後14ヶ月というところでしょうか。

10.4cm

10.4cm

10.2cm

10.4cm

10.6cm

10.9cm

見事なまでに,体長が揃っています。なぜなんだろう?

でも,横方向のサイズはだいぶバラツキがありますね。

特に,1番下のデブは,なんと,あのシンメトリー君です。この子は,導入初期に脱走して迷子になるは,エサを食わずにガリガリに痩せるはで,苦労させられた子です・・・

が,なんと,しかし,トップに躍り出ました!

ごぼう抜きとは,このことですな。

レプトミンもナメクジも,この子はモリモリ食うんです。そりゃあ,大きくなるわけですね。

2015年5月17日日曜日

ホクオウクシイモリ飼育23日め



案の定,兄弟を食してから一段と大きくなりました。現在,体長は45mmほど。マスター水槽のオキナワシリケンイモリの幼生を追い越しました。

すごい成長速度です。この辺もダニューブクシイモリとそっくりです。

これ以上,共食いが起きないように,イトミミズ食い放題にしてあります。

お腹がパンパンですね。

足も生えてきました。

現在,5匹います。

ダニューブ飼育56日め

サテライトの側面が汚れているので,うまく撮れませんでしたが,ヒンソウズも5cmを超えています。お腹もパンパンで,ヒンソウには見えません。兄弟のエサにならず,すくすく育っています。


マスター水槽にいる子はモリモリ大きくなっています。イトミミズの供給が追いつきません。

ダニューブクシイモリ約30匹,オキナワシリケンイモリ10匹,ホクオウクシイモリ5匹だけで,1週間にイトミミズを6~8杯消費します。

ショップのオバちゃんに,「大変だねぇ。冷凍アカムシのほうが経済的でオススメだよ」といわれましたが,冷蔵庫の使用許可がおりないので,仕方がないですね。

変態完了した子から,別水槽に移して配合飼料に慣らす予定なので,もう暫くの辛抱です。

ですが・・・

成長に合わせて加速度的にイトミミズの消費量が増加しています!

た,たのむ。乾燥イトミミズでガマンしてくれ・・・







大きな子は,65mmを超えて70mm近くまで育ちました。

喧嘩を起こさせないためには,イトミミズをふんだんに投入するしかないんです。

あと,みなさん,頻繁に水面に息継ぎにやってくるようになりました。エラも小さくなってきました。

面白いのは,捕獲し損ねたヒンソウ個体(下から3番目の写真)はナリが小さいのにエラがなくなってきているのに対し,サテライトの中のヒンソウ君3匹はエラがふっさふっさなんですヨ。

最初は飼育水中に変態を促す成分が放出されて,全員が変態を促されているのかと思いましたが,サテライトにいる子が影響を受けていないところから,考えを改めました。

つまり,周りの子が変態を起こしかけていると,視覚情報をもとに自分の変態スイッチもONになるのではないかと。

まぁ,シロウトには実証しようもない仮説ですが。

そういえば,イトミミズを買いにいったショップで,6cmくらいのウパがたくさんおりました。ちょうど大きさが同じくらいです。姿もそっくりでした。うちの子たちのほうがデブですけど。

オキナワシリケンイモリ飼育23日め

あんまり動かないですね。おとなしいです。


ホクオウクシイモリやダニューブクシイモリの成長が著しいので,ついついそちらに目をやってしまいますが,こちらも4cmくらいに成長しています。

10匹,全員が生存しています。喧嘩もなく,とても平和です。まったりと癒されます。

体長は4cmですが,なんだか幼い感じなんですよね。

変態するまでに,まだまだ大きくなりそうです。

変態までに出来るだけ大きく育てたほうが,エサの移行が上手くいきますからね。

2015年5月12日火曜日

ホクオウクシイモリ飼育16日め

早起きしてしまったので,コーヒーを片手にイモリたちを順々に観察していると・・・

とんでもないシーンを見てしまいました。


最大サイズの子が,最小サイズの子を美味しくいただいている最中でした。

竹串で追い掛け回すも,吐き出してくれず。 orz

1匹だけヒンソウな子がいたのはわかっていましたが,すでに全員がサテライトの中なので,隔離するところがなかったんですヨ。

プラケやカップで個別飼育するのは,水質管理に自信がなかったし。

moiさま,すまんです。これで,5匹になってしまいました。

まだ,お口にはいるほどのサイズ差じゃないと思っていたんだけど,甘かったですね。

ボス個体は,犠牲者の成長ホルモンも吸収し,さらにでかくなる・・・

イトミミズへの移行を始めていたところですが,仲間同士を攻撃しないように増量しました。

ホクオウの子たちは,足は生えていないものの,すでに体長がマスター水槽のオキナワシリケンイモリの幼生に追いついています。

サテライトから本水槽に移動させてもいいですが,ホクオウのほうが成長が早そうなので,シリケンのほうがいずれ,エサになってしまいそうです。

やっぱり,分けたままのほうが良さそうです。

2015年5月11日月曜日

ダニューブ飼育50日め

わずか1日ですが,変化が起きています。

エラがどんどん小さくなっています。

どうやら,喧嘩でエラを損傷したのではなく,変態が始まった模様。

しかも,どういうわけか,左右対称にエラが縮む子と,片方だけ先に縮む子がいて,このあたりはアカハラやファイアと傾向が異なるようです。






まだ,こういう子もいますが,続々と変態してきそうです。