10日もブログをほったらかしにしてしまいました。
だって,何もおきないし。
いや,水槽の前で居眠りして,頭突きでベビーイモリ水槽を割ってしまって,急遽水槽を買い替えただとかいう事件はありましたが,イモリの様子に変化がなかったのです。
大きい個体はこんな感じですね。
2枚めの写真のコのほうが大きく見えますが,実際は同じくらいです。このコたちのサイズはというと,
48ミリに達しました。
この写真の角度ではわかりにくいですが,数週間前とは頭蓋の形が変わってきているような気がします。それに,下あごからお腹にかけて,白くなっています。
先人のブログの上陸後の姿に良く似ています。孵化してから,およそ6~7週間が経過しています。先人達の報告事例より,水中生活のままサイズが大きくなっているような気がします。
なぜなんでしょう?
仮説を立ててみましょう。
まず,飼育環境ですが,40cm規格水槽にベビーが20匹います。底床は田んぼの浮泥が1cm。濾過装置はスポンジフィルターが1つ。
給餌は1週間に一度,活きイトミミズを4~5カップ。殆どが浮泥にもぐりこみます。そして,恒常的にエサになります。これに加え,試験的に乾燥イトミミズ/アカムシを与えています。沈んだものが食べられているような気がします。さらに,屋外で養殖したボウフラ,アカムシ,ミジンコを2~3日に一度与えています。あと,1ヶ月くらい前までは,田んぼでミジンコや水棲昆虫を採取してきて週イチペースで与えていました。今でも水生昆虫は生き残っていて,エサになっているようです。
つまり,食料については食い放題なわけで,全員,お腹がぷっくりしています。
そして,水深は22cm。陸地は作っていないので,底モノである彼らには常に水深22cmの水圧がかかっています。
ほぼ水槽部屋のため,年中エアコンで温度管理しているので,水温は25℃一定です。
照明は16時~26時までの10時間と少々長めです。
以上から,次のように考えてみました。
・水質が安定している。
・新天地を目指さずとも,食料が豊富である。
・水圧が一定 → いくら歩いても岸辺には到達できないと体感的に勘違いしやすい。
・掃除も水替えもしない → ほったらかしで生体にストレスが少ない。
・外敵がいない。
・水温変化を感じない
つまり,わざわざ変態せずとも,いまのままが居心地がよい,と本能が判断しているのではないか?と推定しているわけです。また,季節の変化も感じないので,変態のスイッチが入らないのかもしれません。
とはいうものの,当然成長に伴ってタイマーのように変態のスイッチが作動するでしょうから,備えはしておかなくてはなりません。先人達の報告によれば,エラの様子が変わってくるそうなので,朝晩必ず全員の様子をウォッチすることにしています。
そんなに水中飼育にこだわらずとも,素直に陸地を与えればよいではないか?とのご意見もあるでしょう。
しかし,変態は体力を消耗するでしょうし,前後でエサを食べなくなるとするならば,可能な限り大きく成長させて体力をつけたほうが,生存率が高まると思うのです。
それに,ボウフラをエサで与えている関係で,水面に余計なものがあると,オニボウフラの隠れ家になって,飼育部屋に蚊を発生させてしまうことにつながります。現状だと,スポンジフィルターを強めに稼動させることで,水面に大きな水流が発生します。この水流にのってボウフラが底床まで流され,運が良い(悪い?)とベビーイモリのエサになるという仕掛けになっています。つまり,給餌の都合で水面に余計なものがないようにしたいわけです。
おそらく,水位を1cmとか2cmにまで下げると,大きな個体は次々と変態を始めると思います。ウーパールーパーが確か,水位で変態するとかってありましたよね。
さて,私としては水深は変えずに陸地をそろそろ与えたいわけです。そうしないと溺死するベビーがでてくるかもしれませんので。いま,陸地として考えているのが,梱包剤によく使われるプチプチのシートです。アレは中に空気が入っているので,確実に筏の役目を果たしそうです。
こんばんわ。
返信削除いつも写真がすごく素敵!とてもマネできません!
居心地がいいんでしょうね~。
上陸が近くなると鰓の変化の他に、時折水面まで上ってくると思うのですが、これだけの水深があると彼らがどんな行動をとるのかとても興味があります(前にも言ってたかもですが)
大きく成長してから上陸した方が生存率が上がるのは、うちの幼体たちが実証してくれてます。小さい幼体から落ちていきました。
上陸がどのタイミングで始まるのか、楽しみですね♪
コメントありがとうございます。かめぞうさんのところは,ウチより成長が先行しているので,ブログがとても参考になります。教えに従い,毎日朝に晩にと全員のエラを観察していますが,変化なしですねー。変態前の栄養付けにと,金曜にイトメ6杯を水槽に投入しました。浮泥にもぐってしまいますが,上手に顔を突っ込んで食べているようです。もう,お腹の模様が現れている個体も何匹かいますので,いつ上陸が始まってもおかしくなさそうです。
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